3 檜原村の人びとのしごと
 (5) 畑や山のしごと

 昔の檜原は山仕事や畑の仕事がさかんでした。今はどうなっているのでしょう。

おじさんの話
 むかしからずっと作っているジャガイモやサトイモのほかに、檜原村の()(ぜん)を生かしたシクラメン、ワサビ、マイタケなどを作るなど新しい取り組みをする人もいます。
 でも、山や畑の仕事だけでくらす人は少なくなり、つとめながら自分の家で食べるだけのやさいを作っている家が、だんだん多くなってきました。養蚕(ようさん)のしごとはもうやっていません。

シクラメン栽培農(さいばいのう)()のおじさんの話
 うちは最初(さいしょ)、夏の間だけ(なえ)(あず)かって(そだ)てる「いたく栽培」だったんですよ。シクラメンは、夏の(あつ)さと湿(しっ)()に弱いので、夏(すず)しい檜原は、(はな)()がよく(そだ)ったのです。
 今は、(たね)をまいて(そだ)てています。市場に出したり、(ちょく)(せつ)宅配便(たくはいびん)でお(きゃく)(さま)にお(とど)けして、よろこんでいただいたりもしています。

檜原村で作っているもの


きのこさいばい

さつきさいばい

こんにゃくいも畑

下草をかる(山のしごと)

シクラメンさいばい(人里(へんぼり)

わさび田(笛吹(うずしき)

()(ぞく)の中で、おもに畑仕事をしている人は、だれですか。





 山に木のなえ木をうえて、(そだ)てるしごとを(りん)(ぎょう)といいます。木が大きく(そだ)つまでには長い年月がかかるのでこんきのいるしごとです。

森林(しんりん)組合(くみあい)

切る木をえらぶ

こみあっている木を切る

手入れされた林

木を加工する
森林(しんりん)組合(くみあい)では、森を手入れして木を(そだ)てるしごと、木を切って材木(ざいもく)にするしごと、材木(ざいもく)をいたやはしらなどにかこうするしごとをしています。
 わたしたちは間伐(かんばつ)のしごとをしています。木が大きくなると、木がこみあってきます。葉がしげり、日が入らないので、下草も生えませんし木もそだちません。生き物もいなくなります。そこで5年おきぐらいに、こんでいるところの木を切って林をせいびします。きれいになったときはやったぞという気もちになります。

 山のしごとをする人は少なくなってきましたが、檜原の木を見なおしてもらおうとがんばっている人たちがいます。村では学校や()(しょ)(かん)を檜原の木で作る取り組みをしています。

木を育てるしごと
(1)(なえ)()()えつけ
 草をかってきれいにしたところにあなをほって(なえ)()()えます。

(ヒノキのなえ木)


(育ったスギの木)


(間伐されたスギ)
(2)(した)()
 早くそだつ草にまけないように7年ほど毎年下草をかります。
(3)(えだ)()
 (びょう)(がい)(ちゅう)をふせぎ、ふしのないよい材木を作るために下枝を切ります。
(4)間伐(かんばつ)
 こみあっている木を切って日光を林の中に入れます。
(5)伐採(ばっさい)伐採
 大きく育った木を切って木材(もくざい)にします。
 チェーンソーで切ります。

 檜原村をはじめ西(にし)多摩(たま)には多くの森林があります。森は()(きゅう)温暖(おんだん)()をふせいだり、水をたくわえたり、多くのよさがあります。木でできた家は健康(けんこう)によいとされています。
(「東京の森と木」ホームページより)




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